普通の主婦がベーシックインカムについて考えてみた

 

ブログってこれまでちゃんと続いたことがなかった私です。はてなブログは読者登録した方たちのブログがとても面白く、勉強になることが多く書かれていて楽しいです。今度こそは続けられるといいなぁと思いながら、登録ブログをさらに増やそうと読みあさっていたら、「ベーシックインカム」というキーワードでたくさんの方がいろいろ書いているのを見つけました。

www.shining-man.com

fatcat.blog.jp

要するに、失業保険や生活保護などの今ある社会保障を一本化して、国民一人ひとりに一定の額を支給することで、その最低限の生活を保証する。というものらしい。フィンランドで社会実験が始まったそうです。(←間違ってたらスミマセン)

 

財源の問題だとか難しいことは分かりません。年金受給の方や生活保護を受けて闘病されている方の保証まで同額ではいけない、とか様々な問題もあるでしょう。そこのところは他のブログやお偉い方々がいろいろ考えてくれていること。なので私は一般主婦目線で、これが実現すると私たちの生活はどうなるのか?ちょっと考えてみました。

 主婦目線で生活を考えてみる

普通に考えて無労働でもらえる額が6万8千円だか8万円だかあるのはありがたいことです。国民一人ひとりということは、わが家の場合だと3人家族+おじいちゃん。単純に考えて4倍、だがしかし、おじいちゃんは家計別なのでまぁ3倍+αが入ってきます。住んでいるのが片田舎なので、ぎりぎり生活出来ない!ぐらいの額でしょうか?仕事を辞めるという選択肢はきっとないでしょう。でも、今のまま、同じように働くとも思えません。 

今の仕事は食べるための仕事として仕方なくやっていることだけど、この“食べるため”という仕事においてのウエイトが少しだけ軽くなります。とすると、やってみたいことはたくさん思いつきます。週に1日だけとか、日に3時間だけとか、気軽に選んでも大丈夫になりますよね!仕事の選択肢が増えます。きっと今より楽しく働ける。

 企業や税制にはプラスかも

そこまで考えて、ふと、あることに気がつきました。 これって企業や税制にとっては、かなりありがたい制度ではないかと。これまで社員の収入を保証しなければならなかった、その義務の重責が少しだけ軽くなると思いませんか?「この仕事、月5万円しか払えないけど責任持ってやってくれる人募集!」みたいなことも出来るってことですよね?(もちろん時間に対しての最低賃金はクリアして、ということですが)丁稚奉公の時代じゃあるまいし、一企業の力量で家族が生活できるだけの賃金を、全社員分保証しなければならないことが厳しい時代なのかもしれません。そして、誰でも(失業中でも老後でも)1円でも働いて収入を得れば課税対象。税金の取り漏らしもなさそうだし、年末調整とか無くなるんならそれも楽そうです。が、配偶者控除とかいうのもなくなるならば、わが家の納税額も増えるかもしれません。

 一番の問題は“老後”と家族が減る時

考えたくはないですが、死別や別離などが起こると、それまでの生活水準を維持できなくなってしまいます。特に老後はどちらかが先に逝きます。その年齢によっては、たとえ日に3時間でも働くことは難しいかもしれません。それに2人揃っていても、同居世帯でも、病気を煩っている可能性が高くなるのが老後。そのつど様々な保証制度がある現在の方が、いろいろな意味で安心できます。国保税や社会保険はきっと残るんでしょうが、高額医療保証とかは残るんでしょうか?やっぱりちゃんと働いてお金をためておかなければ。気楽な仕事への転職は「ベーシックインカム」という言葉にだまされた夢なのか?本当は、ある意味自己責任部分が強くなる制度なのかもしれませんね。

子育て家庭にはありがたい?

もともとの生活水準が高い家庭では厳しくなるかもしれません。キャリアを積むという観点からいうと、企業も辞めさせやすくなるのでしょうし、難しくなるかもしれません。でも、育休の期限が切られないのは魅力的とも取れます。そして産まれれば一人分支給が増えます。子育て家庭にとったら、選択の幅が広がりそうですね。