保育園に通わせるのってそんなに後ろめたいのか
半分以上、息子を保育園に育ててもらった!と思っている、kazenoyaです。
ネットを中心に、子どもの保育園入園に心を痛める母親の発言が目につきます。
その多くは、周囲から
「こんなに小さいうちから保育園に預けるなんて可哀想」
などと言われていることが原因のようです。
メリットをあげてママたちを励ます記事も多く書かれていて、その心理的な大変さを思い知らされます。
こんな記事を見ながら、ふと、5年前の自分を思い返してみました。
息子はゼロ歳児入園です。
息子は1歳になる直前の4月に入園しました。
4月生まれで、新年度が始まって数日で誕生日が来るのです。なので学年としてはゼロ歳児入園ということになり、現在園児歴5年目を疾走中。6年保育を予定しています。
都会では珍しいことではないようですが、わが家の住む田舎ではあまり多くはないです。
自分の母も、夫の母も子育て中から仕事を持っていたということもあるかもしれませんが、それでも、この田舎でこれまで一度も「可哀想」と言われずにここまで来たことは奇跡に近いのかも。
そして、そのおかげか?私自身も、息子の言葉がどれだけ遅かろうが、発達障害グレーだろうが、登園拒否を起こそうが関係なく、ほとんど罪悪感を抱かずに育児と仕事に奔走してきました。あと、少しだけ家事もやってます(笑。
みんな、案外葛藤しながら子どもを預けているんだなぁって思います。
ノーテンキでいられる原因を探ってみた
私も、全く何にも感じなかったかというと、そうではありません。
一応母ですから、少しは寂しいと感じたり、預け始めた当初は「泣いているんじゃないか?」と、急いでお迎えに行ったりしたものです。
ですが、毎夜枕を濡らすとか、「苦しくて苦しくてどうしよう?こんなことなら仕事なんてやめてしまえ!」とかいう感情を持たずにいられたことは確かで、その原因を探ってみました。
そうすると、以下の6つが主に思い当たりました。
1 外野にうるさく言われていない
これ、一番大きな要因ではないでしょうか?夫も、義母も、実母も「保育園万歳!」派です。私自身も2歳から保育園でしたし、夫も4年保育だったようです。40年も昔の話しなので、当時は義母も実母も嫌な思いをすることがあったのかな?と想像します。そのおかげで、私はなにも言われずに済んだのかもしれません。
2 保育園に入れるのに苦労していない
ど田舎なので、待機児童がゼロです。さらに息子が入った当初は、役所の窓口もけっこうザルな感じの対応でした。今は少しは厳しくなっているのかもしれませんが、当時は求職中でも民生委員にちょっと書いてもらえばOKみたいな時代でした。
入園に苦労して、一時保育や無認可保育所を利用しながら(高い保育料を支払って)働いた実績を積み、なんとか入園に漕ぎ着けるというような都会の「保活」を経験していたら、もしかしたら「こんなことまでして働かなくても」と挫折してしまっていたかもしれません。
3 息子が通常の3倍男子だった
手のかかる息子で、正直、1日のわずかな時間でも離れていられることがありがたく、さらに保育のプロの目で息子を見てアドバイスをもらったりすることが、本当に自分の子育ての助けになりました。
保育士さんをはじめ、保健師さん、栄養士さん(食物アレルギー関連)などなど、プロの方と早くつながることが出来たのも、早い入園のおかげ!と思えることも、保育園への罪悪感が薄い要因かもしれません。
4 息子の生活を保育園スケジュールに合わせることに成功した
これは入園までに私自身が頑張ったことです。保育園のしおり的なものを見ながら、おやつやお昼寝などのタイミングを園生活にぴったり合わせました。そこは結構頑張。
入園の段階では「やり切った!頑張った!」感のが強かったです。
夫の仕事がそういうワークスタイル(息子が寝る時間前に帰ってくる)だったから出来たことだとも思います。
5 息子の体が丈夫だった
息子はアレルギーはあるものの、体は丈夫です。最初の1年こそ、保育園からの電話恐怖症に陥りましたが、今ではほとんど風邪知らず。発熱も下がるのが早く、働くママには嬉しい限りです。
6 休ませたいときは休ませられる環境だった
「きょうは少し体調が悪そう。このままいくと風邪かな?」と思うタイミングで、なにかしらの策をこうじることが出来るワークスタイルだったのも、良かった要因だと思います。夫に休んでもらえたり、普段から会社との連絡を密にすることで、在宅&契約の仕事でも、なんとか(周囲に迷惑を最大限かけながら)やっとこここまで頑張りました。
周囲の理解や協力が子育ての重要ポイント
ここまで考えて思うことは、やっぱり子育てには環境が重大事項だということです。
外野の暴言や待機児童問題、職場の理解があるとないとでは、全然違った結果になったでしょう。
これは、自分の子育てを取り巻く人たちの、男女観の問題が根底にあるような気がします。
ネットでこれだけママたちの悲鳴があふれているということは、いまの日本はまだまだなんだろうな。男女平等とか言ってるけど、言ってるだけかもね。
外野の暴言は、これまでの昔の日本ではきっと一般常識的なものだっただろうし、待機児童の鍵を握るのも行政のおじさんたち。職場環境に至っては、モロって感じ。
男性の育児休暇や、パパさんたちの働き方改革が進めば、もう少しママさんたちの悲鳴が減るのでしょうか?そこは、私たち自身が頑張って行かなければならないことなのでしょうね。
私が、義母や実母の過去の頑張りに助けられたように、今の私たち世代の大変さが、未来の改善へつながることを、強く望みます。