息子が怖い絵本・第二弾『へいわってすてきだね』

あまりに怖がりな息子がちょっと心配です。kazenoyaです。

 

通っている図書館で「怖い絵本」によく出会う息子です。 

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 これは、本当に怖かったと思います…結構、トラウマ級。

 

こちらの絵本も、現在息子のトラウマになりつつあるようです。

 

【へいわってすてきだね】 

へいわってすてきだね

へいわってすてきだね

 

 

これを借りたのはもう1か月以上前です。

 

この本で「戦争」を知った息子

 

「ぼく」が平和について考える内容です。

図書館に行くのは金曜日の降園後が多く、選ぶ時間はあまりたくさんありません。なので、表紙だけ見てパパッと借りてしまうことが多いです。

 

この絵本の絵は、息子がよく読む絵本の絵になっていることが多いので、息子的には「きっと面白いだろう」と気軽な気持ちで借りてきたことと思います。

 

ご時世的なものなのでしょうか?面出しして並べてあったので、なんとなく手に取ったものと思います。

 

息子が手に取ると私が横からすかさずタイトルを読み上げ、そのタイトルが気に入ると借りてくるという流れが出来上がっています。

 

一貫して明るい色彩で描かれているのですが、中に見開き4ページ分だけ、真っ黒で戦争について描いてあるページがあるのです。

 

そこが息子にとってとっても怖かったようです。

 

死や戦争について聞きたがる 

 

この絵本を読んで以来、人はどのぐらい生きられて、いつ死ぬのか?どうして戦争が起こるのか?といった、とても深い質問攻めにあっています。

 

「なんで戦争するの?」「人間はあんまり長く生きられないんだよね?」と言った具合です。

 

息子の言葉で分かるように、真摯に向き合って答えるようにしています。

例えば「おじいちゃんは80歳でしょ?息子君はいま5歳。5歳まで長かったけど、それをもう一回やるとやっと10歳。おじいちゃんはその10歳を8個分生きているんだよ」など、5歳児に説明する難しさを目一杯感じています。

 

ちなみに絵本を読んだのは1回きりです。

 

絵本は持っているものも借りて来たものも、ほとんどを枕元に置いているのですが、それが怖いようで「早く返しに行こう」と言われました。「まだ返す日にちじゃないよ」と言うと「隠して欲しい」と言われました。

 

隠すと今度は「どこにあるの?」と聞くので、図書館通い用の袋の中だと言うと沈黙。子どもながら我慢していたようで、やがて返す日になり、息子はやっと、「怖い絵本が家の中にある」という恐怖から解放されました。

 

と思いきや、今度は「図書館の先生にもっと遠くの図書館に返してもらうように言いたい」と。

 

これにはさすがにびっくりしました。

 

ヒーロー物は平気じゃん!

 

絵本を返して1週間以上たちますが、今でも、夜寝る前などにポソッと「戦争が怖い」と言います。今朝も登園前にブツブツ言っていました。

 

まぁ、本当に怖いよね、とその気持ちに向き合いつつも、映像で見たわけでもないのに、なんでこんなに怖いのか?と考えてしまいます。

 

キュウレンジャーとかドライブヘッドとか、平気で見てるじゃないか!

「バーン!」とか、「バビューン」とか、敵を攻撃する真似するじゃないか!

 

と突っ込みたい母。

 

あれは怖くないのか?ととっても不思議です。

 

結論・解決策がない=怖い

 

そこまで考えて、ふと、「仮面ライダー」は怖がることに気がつきました。

 

勧善懲悪の分かりやすさから、ちょっとだけ大きい子向けというか、不安要素が織り混ざるような気がします。気のせいでしょうか?そして、シリーズを通した大きなテーマがあり、1話で完結しません。結論が出ないのです。

 

戦隊物はとりあえず変身して強くなり、ロボットが出てきて一件落着という1話ごとの流れは決まっていて、1話の間に完結し、変身・ロボットという「悪」に対する解決策が用意されていることが安心につながっているのかもしれません 

 

不確かなものは不安につながる…けど。

 

戦争が怖いものだということはまぁ間違いない事実だと思うので、息子が絵本と出会ってしまったことも、そしていま、戦争というキーワードにとってもセンシティブになっていることも、しょうがないことだと思います。

 

ですが、息子の怖がり方はちょっと度を超している。

 

大人も子どもも、未来への不安は人生への怖さにつながるのかもしれませんね。

 

「分からないものは怖い」←オバケが怖いのもそうですよね

 

分からないものを分からないまま置いておける人は強い。

 

なんでも解決してしまえる人は、強そうでいて、実はそうじゃない気がします。