5歳児検診、受けてみた。
子どもの社会の中での立ち位置を垣間みて息子への愛おしさが増した気がする、kazenoyaです。
先日、自治体が実施する保育園での「5歳児発達相談」に参加しました。
自治体により「5歳児検診」「5歳児発達検診」「5歳児相談」などと呼ばれている、5歳〜5歳半ごろに行うことが多い母子検診のひとつです。
kazenoyaの住む自治体では、就学を前に年中児を対象に実施していて、保育園や幼稚園で行うことが出来ます。受診は任意です。
息子は発達外来を受診済みで、本来は受ける必要のない検診のようでしたが、クラスのお友達のほとんどが受けるようでしたし、息子の様子がどんな風になるのか?もちょっと楽しみだったので、受けてみました。
10人ほどの小集団で、就学に向けたチェック。
生後1か月の乳児検診に始まり、何度となく通ってきた自治体の母子検診。5歳児は、これまでの検診とは違って小集団で行います。
集団の中で落ち着いて行動出来るか?一斉指示で動けるか?分からないことや困ったことを周囲に聞くなどして自ら解決する力がついているか?などを見るためです。
ここで引っかかると、小学校へ上がった時に大勢の中での学校生活についていけなくなる可能性もあるため、親と自治体が一緒になって早めに確認しつつ、必要なフォローを見つけることが可能になります。就学相談へスムーズにつなげることが出来ます。
それまで「自由に」「元気よく」と育てられてきた子どもたちが、いろいろ言われるので「粗探しされてるみたい」「ほとんどみんな引っかかる」と実施に否定的な保護者も多く、賛否両論ある検診のようでした。
実際の流れとしては…
病院で受ける作業療法のSSTみたいなのを想像していましたが、まぁ大体そんな感じでした。
息子たちは9人で受けました。
いつも一緒に遊んでいるお友達ばかりです。
簡単な手遊びやお遊戯的なもの。読み聞かせ、自己紹介、折り紙など。
ゲームは初めてのルールのものに挑戦しました。2枚ずつ同じ柄の絵カードを拾い、同じ図柄の友だちを見つけて座るゲームでした。
最後はサーキット遊びでしたが、最初に先生が、例えば「前の子が平均台を渡ったら」のように、スタートタイミングの指示を出し、子ども自らが判断してスタートしていかなければなりませんでした。
その後、子どもたちの様子をチェックした保険師や作業療法士などとの面談です。面談は親とクラス担任と一緒に受けます。
クラスに受け入れられている息子の様子
SSTみたいな活動では、子どもたちは、静まり返った中で子どもたちは目配せし合いながら取り組んでいました。その様子がめっちゃ可愛い。親は同室内の一角に用意されたイスに座り、静かに見学しました。撮影NGでした。
息子がつまずいたのは主に
・自己紹介
・サーキット遊び
のふたつ。
まず、自己紹介では先生の話しを一切聞いておらず、息子一人だけが自己紹介を出来ませんでした。が、周囲のお友達から「名前言うの!」「〜〜君の番だよ!」と言われ、息子は「えっ?」って感じで何度も目で友だちに確認しながら、ちゃんと言うべきワードすべてを言うことが出来ました。その様子に母、ちょっと感激。
そして、サーキット1周目では、案の定スタート出来ずに先生に促されてやっと出発。2周目では、早く出発しそうになって後ろのお友達に引っ張られてました(笑)。
興味のある・なしが極端な息子。
全部の話しを聞いていないかと言えば、そんなことはなく、読み聞かせや折り紙では結構集中していました。
面談でもやはり、「興味のない話しを集中して聞くことが出来ません」と言われました。
そしてやはり気になるのは低緊張と落ち着きのなさ。
後半は寝転んだりしていました。まぁ寝転んでいたのは息子だけではありませんでしたが。。。
落ち着きのなさは群を抜いておりました。
でもサーキットの順番は待てたので、夏に比べると成長したかな。
夏のプール参観では、輪潜りの順番が待てず、いつも横に逸れて一人で潜って遊んでいるので、最後まで輪潜りが出来ませんでしたから。やりたいのに。
息子なりの友好関係の築きに感激。
実は、もっとひどいことになることを想定して受けました。
先生からも「あんまり乱すようなら途中で場外もあり」とさえ言われていました。
ですが、小さな園ということもあり、お友達みんなが「〜〜君はこういう子」と認識して、さらには助けてくれている様子を見ることが出来ました。こんなことは想定外。うれしい想定外でした。
年中というのは、子ども同士の絆というのか?子ども社会が出来てくるお年頃なのだと、改めて実感。その中で、受け入れられながら、着々と成長しているんだなぁと感激しました。
軽い気持ちで受けた5歳児検診でしたが、ある意味、参観日よりも息子の育ちを垣間みることが出来たように思います。