産後のイライラ、夫婦不和の原因はOSアップデートだった話し

 

昔、何かの本で

「女性は子どもを生むとOSが変わる」と書いてあるのを読んだ事があって、まだ妊娠の予定すらないころだったけど、なんだかよく覚えていました。実際、妊娠中や産後は脳が萎縮するらしいですし、そういう事かなと思う。

マミーブレインとか言うそうですね。

女性の脳は妊娠を期に変化「4%~8%萎縮する」―加研究|「マイナビウーマン」

一時的に記憶力などが低下し、ぼーっとしたり、イライラしやすくなったりするそうです。産後うつを発症する人もいます。

 

うちの夫婦は子どもが生まれる前まで、夜ぐっすり眠るのは私の方でした。旦那は些細な物音で目覚めるのですが、私は朝までぐっすり。なので旦那は「夜泣きは自分が」と思っていたそうです。

そんな“情けない母”想定されていた私ですが、いざ子育てが始まってみると、泣き声どころか泣く前の気配で起きれるようになったのだから自分でもびっくりしました。そして前述の記憶を手繰りながら「これがOSママなのね」と思いました。

さらに、ギャン泣きの赤子とイライラモードの妻をよそにすやすや眠れるこの男もまた「OSがアップデートされている…」と。

考えてみたら毎晩の泣き声でその都度起こされ、肝心な時に寝不足でフラフラしていたら何の役にも立たない夫ですもんね。今の世も、原始時代も。母親もまた、子どもの泣き声に神経を逆なでされるからこそ、どんな睡魔の中でも起きる事ができ、乳飲み子を飢えさせることも、押しつぶすこともなく育てる事が出来るのでしょう。

OSママ、OSパパ起動

さて、Windows10ばりの強制アップデートがかけられたわが家では、様々な問題が勃発しました。ブログタイトルにある通りの「通常の3倍」手のかかる男が生まれた訳です。まず、私のイライラが半端ない。そんな私に恐れをなした旦那は当時「家に帰るのが恐かったことがある」と後に教えてくれました。(←心からごめんなさい)

そういえば、中学生の頃飼っていた猫が子どもを産んだ時、友だちが「写真を撮らせて」と大挙してやってきた事がありました。イライラモードの猫は殺気立ち、3DKのアパート(1階だった)からすべての人間を閉め出してろう城したことを思い出します。私のスネには、まだそのころの引っ搔き傷が残っています。

人間の家庭でも、過剰なまでの危機管理状態にある母親にしてみれば、父親のちょっとした抜け感さえもイライラの元だったりします。わが家などは食物アレルギーもあり、本当に気が抜けないわけです。一触即発ムードの時代もありましたが、とりあえず産後クライシスには至らずに済みそうです。良かった。

まぁ、そんな野生の母熊のような殺気モードで子育てをしていた私ですが、今にしてみれば若干産後うつ気味だったようで、今は「加味帰脾湯」という漢方を飲みながら穏やかさを取り戻しつつあります。体力中程度以下の人に適応する漢方です。

OSママ卒業。そろそろ母離れして男たちの時間を過ごしてほしい

今は「抜け感もパパOSのなせる技なのかも」と考えるようになりました。特に男の子はいろいろなことにチャレンジしていったり、ちょっとアホな事をやってみたりしないと全うに成長していかないような気がしていて、些細な事でいちいち目くじらを立てる私にはそれが難しいことも多い。息子が4歳になった今、積極的に「男たちだけの時間」を持ってもらえるよう、私も少しずつ“息子離れ”をしていかないとなぁと思うこのごろです。

一度ママOSをセットアップしてしまえば、もう出荷値に戻す事は出来ません。でも、そろそろ「ママべったり時期」は卒業したいな。後はパパOSの出番ですよ〜!