子どもや赤ちゃんの「食」って本能だよね?と思う。

 

子育てで最初に困難を感じたのが「離乳食」って方、案外多いんじゃないでしょうか?それまでおっぱいやミルクだけだったのが、慣れない離乳食作りが始まり、2回食、3回食と負担も増え…頑張って作ったのに食べてくれない!投げる!?なんで髪の毛にご飯ついてるの〜!?ってなってくる(あれ?うちだけ?)

 

私も最初は頑張って作り、食べてくれないと「何がイケナイんだろう」と思い悩み…。前に喜んで食べてくれたから作ったのに、器ごとひっくり返されて泣きたくなることもありました。

 

あまりにストレスだったので、ある時、頑張ることを止めてしまいした。

それからは食卓に持ち込むルールはただ一つ。楽しく過ごすこと(食べることじゃありません)。

 

息子はアレルギーもあり、偏食もすごかったのです。1歳代は白ご飯と海苔、リンゴぐらいしか食べませんでした。でも、それでOK。朝は食べられるもののみで腹を膨らませて園へ送り届けます(腹ぺこじゃ可哀想だと思ったので)。

 

離乳食完了期を過ぎた頃からは、大人の取り分けメニューをワンプレートに一応並べ、そこへ好きな物で彩りました。アレルギーだった小麦が完治していたのでうどんやパンが好きになりました。チーズや果物、海苔、納豆なども好んで食べました。息子は好きなものだけで食事を済ませてしまうことがほとんどでした。普通で考えたらかなりの“甘やかし”だと思います。

 

でも「好き嫌いなく食べようね」と言ったことは、あれ以降一度もありません。たまに「食べてみたら?美味しいかもよ」とは言います。

 

私は、子どもの食って本能だと思っています。

甘いおやつをのべつまくなし食べているような環境ならまた話しは別ですが、お腹が空いていれば、ちゃんと体が欲求している食べ物を食べるものです。食べないのであれば、アレルギーとまではいかなくても、何かしらの違和感を感じている可能性もあります。主治医からも「嫌がるものは無理に食べさせないで下さい」と言われていることもあります。

 

実際、息子は小さい頃嫌いだった魚もマヨドレも、今では大好きです。

きっと、魚の飼料となっているエサのアミに反応して食べられなかったのかもしれません(エビがアレルギーだったのが治りました)。マヨドレも微量の卵が混入していたのかも。

なんにも言ってこなかったけれど、4歳になった今、食べられる野菜も増えてきました。保育園ではほぼ残さず食べるようですが、家でもキュウリやもやし、エノキ、ワカメ、ポテトサラダ、小ネギなどが美味しく食べられるようになりました。メニューではハンバーグや餃子、麻婆豆腐などがテッパンです。白ご飯と海苔とリンゴから比べたらものすごい進歩です。

 

ここからはかなり暴言なのでハナシ半分で聞いてくださいね。

 

よく3歳までに食べたものは好きになると言って野菜などを好き嫌いなく食べさせようとしますが、小学校や保育園の献立表には、子どもが野菜嫌いで良い理由がちゃんと書いてあります。材料が「熱と力になるもの」「血や肉や骨になるもの」「体の調子を整えるもの」の3つに分かれているでしょう?子どもはまだ、整えなくても調子が良いのです。きっと。整えなくてはならなくなったら、勝手に食べるようになります。きっと。

うちではそう信じて、ひたすらにこやかに食卓を囲んできました。息子が「〜が食べたい」と言えばあるものなら出します。無ければしょうがないですけどね。

 

本能と言えば、風邪の後、うちの息子はいつも食が細くなります。今の食卓ルールを取り入れる前は私も「何で治ったのに食べないの?わがままかな?」とイライラしたものですが、今は食べない時はそのままお皿を下げてしまいます。

野生動物は調子が悪いと食事をすることを止めてしまうそうです。そして食事に使うエネルギーをセーブすることで、自分の治癒力で体を治すそうです。それが野生の本能なんだとか。人間の子どもも、大人よりは野生を残しているのかもしれませんね。

 まぁ、そんな荒療治的なことが出来るのも、息子が標準以上の体格をしているからで…小柄ちゃんのお母さんの苦労は計り知れないですが。