8度目のSSTで知った、頑張っていた息子の姿。

 

近頃、息子のネガティブ発言が気になっていた私。4歳になり、何かにつけ「どうせ仲間にいれてくれないんでしょ」「きっと出来ないからやらない」などと弱気発言が増えたことに、最初はとてもびっくりしていろいろ心配していました。担任の先生に「自分と友だちとの区別がつくようになったり、成長している証拠」と言われ…成長の一環なのかもしれないけれど、何か良いアプローチはないものかと模索していました。

 

そんな中、先日、8度目のSSTが。私が悩んでいたことへの手がかりとなり得るアドバイスなどを見つけることが出来る、とても実りある1時間になりました。

 

大事なのは、比較ではなく自分を知ること

 

この日は、初めて担任の先生が同伴し、さらにこのSSTのフルメンバー、4人全員が揃ったリハでした。

 

 

やったことは、絵カードの記憶(見て覚える、聞いて覚える)と、物の分類・仲間分け。友だちのポーズを覚えて真似する運動遊び。

 

物の分類の時に、数枚の同じ種類のカードの中から、その子の好きなものを決めてもらい、みんなの前で発表する、ということをしました。けっこうみんな、上手に決めていました。

 

何の狙いがあるのだろう?と思って見ていたのですが…。

「自分の好きなものを知ることで自分を知ることが出来る。ぼくはこんな人間、ということが解るようになる。それが解らないと、どうしても周囲と比べてしまいがち。みんなは出来るのに自分は出来ない、あの子の方が上手にで出来る。などと劣等感を抱きやすい」と話していました。

 

なるほど。

そして追い打ちをかける担任の先生のことば。

「園での様子とはぜんぜん違います。驚きました。こんなにのびのびした姿を見るのは初めてです」

!!

マジで言ってます?

「園では、いろいろ言う子がいるので」

おませな女子が多いクラスです。想像は出来ます。

 

保育園で想像以上に頑張っていた息子に驚き

 

「ここでは、みんなのことを自分と同レベル?か…もしかしたらちょっと下か、ぐらいに見てる感じですよね」

息子の担任は主任兼務なので、子どもの社会を見抜くことに関しては百戦錬磨でしょう。たぶん、本当にそんな感じなんだと思います。

 

そして、その2人の言葉を聞いた後、4人のメンバーを観察していたら、本当にみんなそんな感じ。きっとここにいる子たちは、その他大勢の同年齢よりも若干幼く、でもプライドが高く、そして、だからこそ劣等感を抱きやすい。4人、似ているなぁ。

 

そして、そんな息子を見ていたら

「保育園で頑張ってるんだ」ととてもしみじみしてしまいました。

 

遅れまいと頑張り、指摘され傷つき…。

 

そりゃ、登園拒否にもなるわな。 

 

アイデンティティ探しを一緒にして行こう!

 

OTの先生が言ったことを信じて、これから息子と一緒に「息子探し」をして行こう!と思いました。4歳ともなると、個人のアイデンティティ的なものが少しずつ確立して行きます。だからこそ、子育ても面白くなり、息子の意外な一面に驚かされたり。でも、それって自分の中や旦那との話しだけで終わってしまうことが多かったように思います。

息子にとっては自分のことだから、言わないでもいいよね?ってことではなく、ひとつずつ言語化して伝えて行くことで、一緒にステキな息子像を作って行きたいな。息子が自分を誇りに思えるような、そんなアイデンティティを確立していってあげたいものです。