子どもの自己肯定感と親の自己受容
自分の子育てに、どこか自信を持てきれない、kazenoyaです。
「自己肯定感を育てろ」って、子育てにおいてよく言われますけど…どうやったらいいんでしょう?
元々、医師からも「失敗体験に弱い」と断言されている息子です。なにかにつけて自信ない発言をよくします。そんな息子の自己肯定感って?どう接したらいいの?と日々つらつら考え、考えすぎてそろそろハゲそうなので、きょうはそんな私の心の葛藤を、脳内を整理しながら書いてみようと思います。
子どもの自己肯定感って?
自己肯定感ってなんでしょう?字のまま読めば「自分を肯定する」ってことですよね。
息子は、特性からか遺伝からか不器用です。クラスの女子たちは、すでに字が書けるほどにペンの持ち方が上達している子も多いですが、息子は文字はまだまだな感じ。絵は、最近自分の思ったような線が描けるようになってきたところです。
体の使い方にも不器用さは影響していて、鉄棒の前回りは、クラスのみんなは年少さんのころに出来るようになったのに、息子は最近やっと出来るようになりました。
出来るようになる前は「なんで僕だけ出来ないの?」と寂しそうでした。
体格の発達が良すぎることも、ボディーイメージがつかみにくく、体の不器用さの原因のひとつだと思うと、体操教室の先生には言われています。
子どもの自己肯定感っていうのは、「僕は出来る!」って経験を積んで初めて獲得できるのではないでしょうか?そう考えると、息子は今、やっと、そのスタート地点に立ったところなのだなぁと思います。
自己肯定感を積むための経験って案外難しい
息子は、失敗すると次にチャレンジすることを嫌がったりします。そして、去年はそれが原因で登園拒否にもなりました。ことしは、先生たちの関わりもうまくのか、はたまた成長からか?登園拒否になることもなく、楽しく通っています。これまで出来なかったことにも果敢にチャレンジ出来るようになりました。
昨日はプール参観日で、去年はプールが嫌で嫌で仕方が無かった息子ですが、ことしはイルカのようにはしゃいでいました。潜ったり、本当に楽しそうな姿を見られて嬉しい限りです。
出来るようになってしまえば、やっぱりプールは楽しいですよね。またひとつ、自信を積み重ねられたのだと思います。
他の子を見ていると、まだ水が怖いのか顔に水をつけられない子もいました。
去年の息子と、ことしの息子「何が違うんだろう?」と考察してみると、去年は「周囲に比べて自分は出来ない」という“彼的どん底状態”だったんだなぁと。
大人にしてみたら成長の過程の、ほんの一時のことだと割り切れることも、子ども本人には分からないだろうし、結構ツラかったのかもしれません。
失敗しちゃった自分や出来ない自分を受け止めて、「次は頑張ろう」って思うことって案外難しいです。大人でも言い訳しちゃう人も多い。
「やりたい仕事じゃなかった」、「忙しすぎたから」とかね。
自己肯定感を育てるって、息子のような不器用さんには案外難題なんだと感じました。
そういえば…
子どもの発達段階で通るとされている「幼児万能感」という感覚があるそうです。ちょうどイヤイヤ期を過ぎたあたりの3〜4歳ごろ。
それまでイヤイヤ言っていたイヤイヤ坊やイヤイヤ姫たちが、「ヒーロになる!」「プリンセスになる!」などとと言い始め、自分は何でも出来る!という万能感に包まれる。とっても可愛い時期です。甘やかして育てると、この感情を持ったまま大人になることもあるそうです。
息子にもこんな時期、ありました。ネガティブ発言は、この幼児万能感からの脱却なのかもしれません。そう考えると成長の一過程なのかな?とも思えます。
出来ない自分を認めること
ですが、息子みたいな不器用さんはこれからも「友だちは出来るのに、僕だけ出来ない」ということは多いはずです。去年のようなどん底状態はこれからもきっと定期的にやってくるでしょう。そんな状況下で息子は「僕はダメ」ってなっていました。
そこは、成長の一過程と見過ごさずに丁寧に向き合いたい。
「出来ない自分でもいい」というのか…「出来ない自分も自分」というのか…。言い訳せずに向き合う強さみたいなもの。
でも、これが案外難しい。私自身も微妙だったりします。
例えば、
「太ったね」と言われたらやっぱり「ストレスで甘いものに手が伸びるから…」とか答えがちだし、子育てに関してだって、息子が悪く言われたら黙っていることが難しい時もあります。
あ、いま分かりました!
だから私、痩せられないだね。だから、自分の子育てに自信が持てないんだ。
私自身がまず、自己肯定感が低いんだ。自己受容もちゃんと出来ていない。
母が出来てないのに、息子に教えられるわけがないです。
後悔ではなく、前を向いて
自己肯定感の低い私のこれまでの子育てが、息子の態度に少なからず影響を与えてしまったんだとして、今更後悔しても遅いことです。
そして、蛙の子は蛙。鳶は鷹を生まない。
「私には私の子育てしか、出来ない」という自己受容。
私はまず、痩せるところからですかね?(笑)産後、10㌔ほど太ってしまったので。
時にはジタバタする私自身をしっかりさらけ出して、体当たりでやっていかないと!という覚悟も、子育てには必要かもしれませんね。
そんなことをつらつら考え書きながら、私もやっと、親としてのスタートラインに立てたような気がしてきました。
いつでも、どんな時も、誰かのせいにしない潔い生き方を、息子にちゃんと見せられる親になりたいものです。