特性ある子の成長は“アップデート”形式
息子の成長の階段がどんなことになっているのか?一度全容を見てみたい、kazenoyaです。
発達障害など、成長に凸凹のあるタイプの子どもは、ある時急にぐんと伸びる時期があるのだと、最近聞きました。
うん、ものすごく頷ける。
わが息子も、小さい頃からそんな雰囲気がありました。特性故だったのですね。
年始の「アップデート」
そんな、一気に伸びる時期は、ほんと、文字通り昨日と今日がまるきり変わってしまう事も多いです。家では、その成長ぶりを「アップデート」と読んでいます。まるでOSが変わった?ぐらいの変化を遂げることもあります。
例えば…
全然言葉が出ずに発達の遅れを親が心配していたら、ある日いきなり流暢にしゃべりだした、とか、パニックなどの発達障害の問題行動などで困った状態が長く続いていて、特性故と思っていたら、ある日一気に人が変わったみたいに治ってしまった。などです。
息子の小さいころのことはいろいろ忘れてしまったことも多いですが、大小のアップデートを繰り返しながら大きくなってきました。
この年始、久しぶりのアップデートがありました。
1.耳が天井から戻ってくるように!
自分の伝えたい事で頭がいっぱいになって、テンパってしまって何の指示も入らない状態を、息子自身が「お耳が天井に行っちゃった」と表現しているのですが、その耳が天井から戻る確立が格段にアップしました。
フリーズからの再起動がものすごくスムーズになったのです。
これまでは
息子の腕を持ったり、目を見たりして「いまお母さんなんてお話しした?」と何度聞いても、分かっているのかどうなのか?判断に困るような反応しか示さなかったのですが…
アップデート後は、一度「なんて言ったか聞いてた?」と問えば「あ、そうだった!」とちゃんと答えが返ってきて、すぐに行動に移せるように。集中しすぎているときには「ごめん、聞いてなかった。集中してたから、しょうがないでしょ?」と答えるように(一言多いのは愛嬌として見過ごすべきか)。あまりの変化に私の脳内は「これは誰?」状態です。
2.理論立てて諦められる、計画が立てられる
これまでだったら、出来なかったことに固執して怒ってしまう場面でも「次はこうしよう」が分かるようになりました。
例えば
自分が朝の準備をグダグダしていて遊ぶ時間がなくなった時、今までだったら怒って怒って、最終的に私が妥協して少し時間を取って遊ばしてから保育園に行っていたのが、「明日は早くしよう。早く起こして」と諦められるようになりました。
でも、近頃では、私の方でも譲歩の余地があることにも気がつきはじめ、怒らずに「5分だけ。いいでしょ?」などと持ちかけることも出てきました。
3.協力することが出来るように
2とも関係することかもしれませんが、時間の概念が大分発達してきたのかもしれません。お手伝いなどを協力してやることで、家族の時間の余裕が生まれることに気がつき始めました。
早く終わって一緒に遊びたいから、お皿洗いを手伝う。などです。自発的に考えて提案してくるので、驚いています。
これまでは、自分の要求のみをガンガン押していたことを思うと、びっくりです。
でもすぐに飽きてしまうのはたまにキズ。
4.食べ物もアップデートした
見た目で箸を付けないものも多かった息子の好き嫌いですが、最近では「これは息子は食べないだろうな」と思いつつも一応皿に並べたものも、食べる確立が増えました。
この間は、生寿司も始めて食べました。
社会性の片鱗を見た気がする
社会性と言うにはまだまだでしょうが、これまでの自由人、宇宙人っぷりを考えると、親としては驚きの年始アップデートでした。
少しずつ、社会的な「人」としての資質を備え始めてきたように思えて頼もしいです。
同級生などと比べてみると、やっぱり息子は、平均から半年ぐらい遅れているのかな?という印象。
3歳前に取った新K式の検査でも数値として出たことですが、このアップデートで更なる確かな手応えになりました。そうそう、息子は半年遅れ。
(語彙は年齢の上を行っているそうですが)
定型発達の子は、どんな発達なのでしょう?
私は息子しか知らないため、これが当たり前で育ててきました。
定型の子は毎日少しずつ言葉や出来る事が増えて、振り返ってみると「え、こんなに成長してた!」みたいな感じなのでしょうか?
私はこの「ドン!」のアップデートが楽しいです。(使い勝手が良くなることばかりじゃないのもアップデート的といえば言えるのですが)
年明けアップデートでの不具合と言えば、ちょっとずるくなったり、嘘をついてみようとしたり、後はクチゴタエが増えたことでしょうか。
しばらくはアップデート後の息子との会話を楽しみたいと思います。