いい妻、いい母の呪縛

言及していただきました、kazenoyaです。

 

本当に久しぶりのブログです。まだ、めちゃ忙しいです。泣きたいです。

 

そんな中、過去に書いたブログを言及していただきました。(うれしい!)

 

 

ポン助 さんのブログは、いつも率直な言葉で書かれていて、心をえぐるような、読んでいて「うっ」となることが多いです。お一人で家事に育児に真摯に奮闘されている様子が伝わってきて、ただただ「すごいな」と読ませていただいています。

 

ponnsuke.hatenablog.com

 

ちなみに、言及してもらった記事はこちら↓

kazenoya.hatenablog.com

 

きっと、似ている部分が多いのかもしれません。

 

今回は、特にこの部分、家族の好き嫌いを考慮して献立を考えている言い回しに、大きな親近感と「うっ」ポイントがありました。

 

家族の好き嫌いという問題が絡むことで、一気に苦手意識が出てしまうのだ。

 

夫はあれがダメ、これがダメ。

上の娘はあれがダメ、これがダメ。

下の娘はあれがダメ、これがダメ。

 

家族三人の好き嫌いを考慮していると、どんどんどんどん選択肢の幅が縮まってしまうのだ。

 

これ、私もよくあるんです。

うちの場合はアレルギー持ちの息子と、偏食の夫、80過ぎの義祖父に〝食べてもらうため〟の献立作りです。

 

必要のないようなことまで、みんなの事情を考慮した夕食を作る癖があります。忖度?(笑)

 

 結果、献立作りのハードルが上がる。

 

「家族みんなに、おいしく完食してもらいたい」一心で、いろいろ考えて作ったお料理。

 

毎日、家族に合わせて料理していると、いつも同じような食卓になってくる。そして、kazenoya的には、実はそれもイヤやだったりします。

 

「たまにはちょっと変わったもの食べたいじゃん。自分好みの夕食だって作りたいし」

 

なんて、色気を出してアレンジメニューにチャレンジする日もあります。

 

変わったレシピの日、全然食べないうちの男子たち(笑)。いつまでも残ったりすると、ホント、いたたまれない。それが疲れているときだったりすると、思わず爆発したくなることだってあります。

 

結局いつものメニューに落ち着いて、でも心では納得していなかったりするので、「将来のお嫁さんが苦労するだろうな」なんて気の早いことを考えてみたり。もう、ほとんどジョークの世界です(苦笑)。

 

実は、ハードルの低い夫。

 

夫と一緒に住み始めた頃、「素」を使わない私の料理スタイルを驚かれたことがあります。

皮から作るギョウザや、冷蔵庫で管理していたぬか床、当時、味噌も手作りでしたし、カスピ海ヨーグルトも作っていました。

 

夫は、父子家庭育ち。

 

「麻婆豆腐って素で作るんじゃないんだ」と素で言うような人でした。

 

言って見れば、手抜きし放題な新婚生活のスタート。

 

kazenoyaは出来ることなら加工食品は使いたくないし、出来るだけ安全な調味料を使いたい。譲れる部分と譲れない部分のライン引きを、自分の中で微調整し続けて来たように思います。

 

余裕のなさから下がり続けるライン

 

高齢結婚組としてはありがたいことに、結婚後すぐに息子を授かりました。

 

日々育児に追われることになり、その余裕のなさから、手を抜くことを夫が教えてくれたように思います。

 

「1週間ルーティン献立でいいのに」

「全部作らなくてもいいよ」

「カップラーメンにしようよ」

 

最初は頑だった私も、少しずつ変わっていきました。

 

「イザという時のために冷食をストック」

「家族が好きなのなら、たまにはレトルトもいいじゃないか」

「ジャンクが食べたいときもあるよね」

「納豆ご飯が続いたって、息子が好きならそれでよし」

 

葛藤からイラ立つ日もあった

 

これらは、お料理だけでなく、家事全般に言えることかもしれません。

 

「洗濯と洗い物は夫に任せた方がいいのかも」

「ホコリぐらいじゃ死なないし」

「お母さんは忘れん坊だから、みんなが頑張って覚えててね」

 

そう割り切ったつもりでも、ふいに顔をのぞかす「良い妻、良い母の呪縛」がありました。いまでもあります。

 

「息子がアレルギー持ちなんだから掃除ぐらい頑張ろうよ」

とかね。

 

「あはは〜」と笑ってごまかすぐらいの図太さが欲しい。

食物アレルギー&発達特性のある息子を図太く育てるだけの、子育てに対する自信・信念が必要です。

 

私の自己肯定感を上げてくれたのは、やっぱり夫。

 

「私には私の子育てしか出来ない」

「鳶が鷹を産む(育てる)ようなことはないのだよ」

 

と、いまでは、ある意味開き直っています(完全じゃありません。実のところ、ゆらぎっぱなしですけど)。

 

それが(曲がりなりにも)出来るようになったきっかけは、夫の言葉だったりします。

 

「息子はkazenoyaにしか育てられない」

 

いつ聞いたのか?定かではないですし、夫も覚えていないかもしれません。もしかしたら、私が思っているような意味合いで言ったのじゃないのかもしれない(私のファンタジーだったりして(爆))。それでも、この言葉がお守りのように私の心の支えになっていることは確かです。

 

この夫の言葉が私の自信になり、息子の育児に関しては、ちょっとやそっとのことでは動じなくなりました。

(普段は、というか本質的に、私をほめたりすることはほとんどないタイプです。それだけに、うれしい言葉でした)

 

わが家の育児の困難さは、私や夫にしか、本当の意味では理解されないことです。

 

対外的に「良い妻、良い母」じゃなくても、時には後ろ指さされるようなことをしているかもしれなくても「とりあえず、いまをなんとか乗りこなすことの方が先決」です。

 

好き嫌いから話は逸れましたけど。子育て大変!ってことで。

 

育児の重圧を一挙に背負って大変なママさんたちが、ひとりでも減りますように(自分も含め)。