発達障害と海馬|読書感想的なもの
腸活しているうちに脳への興味も湧いてきました、kazenoyaです。
腸内細菌が子どもの脳の成長に影響を与えるということを知るにつれ、その結果生まれた発達の凸凹にはいったいどう対処したらいいのか?という新たな問いを持つようになりました。
そう言う時、いつも図書館に行きます。
今回出会った本はこの本です。
【脳は自分で育てられる〜MRIから見えてきた「あなたの可能性」〜】
10年ぐらい前の出版のようですが、知らない情報がたくさん載っていて、やはり書籍はいいですね。
この加藤さんというお医者さんは、テレビなどにも出ている方のようです。この方自体、知りませんでした。(スミマセン。kaznoyaはあまりテレビを見ません)
たまにはニュースぐらい見ないとな、と思いつつ。。
話がそれました。
発達障害には海馬の成長に遅れがあることが多いようです。
脳の学校・加藤俊徳が語る「海馬回旋遅滞症とは?」 - YouTube
著者の方が話している動画をみつけたので貼っておきます。
海馬というのは脳の器官のひとつです。
海馬は左右一対で、発達段階で左が若干遅れる傾向があり、その左の海馬の発達がアンバランスに遅れていることが、発達障害の人の脳で多く見られるそうです。
(解釈が違っていたらごめんなさい)
脳の発達は何歳まで?
「3つ子の魂」だとか、3歳児神話だとか、子育てしている母親を焦らせるような情報を良く耳にします。
腸内細菌の書籍などを読んでいると、「ゼロ歳代・新生児期が大切」みたいな、本当に「あ〜あ」と、自分の子育てを振り返って情けなくなるような情報ばかり見つけ出せます。
じゃぁ脳の方は?やっぱり小さいうちって大事なんだよね。
って、この本、読み進むうちに、そういう次元で書かれたものではないのだと気がつきました。これこそ「現状を受け入れている」お手本かもしれません。
著者はこの本の中で
MRIや脳ドックはこれまで〝脳の病気を見つけるため〟に使われることがほとんどでで、脳の健康状態を見るために使われることはなかった。
というようなことを何度か書いています。
健康な脳(の領域)は常に成長しようとするもので、使い方次第では90代でも活性化し続けている領域もあるそうです。
すでに障害を持っている領域以外の部分に着目していること、何歳からでも伸ばしていける部分があることが分かります。
苦手を克服する?得意を伸ばす?
重い障害があり、手も足も動かせず、産まれてから一度も親や周囲の人とコミュニケーションを取ったことがない方の症例が紹介されていました。
詳細は割愛しますが、ざっくり説明すると
MRI画像から、伸びしろのある脳領域を見つけ出して、結果簡単なコミュニケーションを取れるまでになったそうです。
kaznoya家のように凸凹息子を育てている家庭では、子どもの「苦手を克服」するのか?「得意を伸ばす」のか?というような悩みを抱えることが多いです。
もちろん、双方大事にして行きたい前提です。
でも、この本を読んで、そんな葛藤が根底から覆されたような気持ちになりました。
情報としてのMRI画像から分かることに真摯に向き合っていくと、人への対応はこういう風になるのか、と感じました。
楽しんで成長を見守ること。息子の得意や好きを探すこと。
白黒の画像から、個性までもがある程度推測出来るらしく、そこにちょっと驚くkazenoya。
母親として、毎日息子を目の前にしていて、画像診断なんかに負けてられない。
個性的な子どもの教育では、よく
「得意を伸ばす教育を」なんて言われます。
kazenoyaもそうして行きたいと思っています。
でも、
「学校生活で苦労して欲しくない」
「お友だちを作ってエンジョイして欲しい」
なんて、思ってしまい、就学を意識して、息子に「苦手を克服」する課題を押し付けてしまいそうになることも多いです。(朝の支度を自分で頑張らせてみたり、というようなことは、保育園でからも取り組んでいくようにと、指導が入ります)
知識として知っていて、分かっているようで、実は、本当の意味で分かっているわけじゃなかった。つくづくそう考えさせられる本でした。
「親子で一緒に楽しくなって、息子の得意の脳領域が活性化することってなんだろう?」
息子の育児・教育で、本当に大切なのはこの1点なのかもしれません。