緊急イヤイヤ外来
とても楽しく、タメになる記事を読みました。
イヤイヤ期に知りたかった…と思いつつ、4歳の息子に使えるかも知れないゾ!と早速実践じてみることにしました。
わが家流にアレンジしてみた
こちらを書いた方は、ロックなお父さんらしく、イヤイヤ期まっただ中の2歳の息子さんがいらっしゃるご様子。わが家は生真面目なおカタい母と、息子は4歳。なので、そのままでは無理があるかも…とわが家流にアレンジしてみることにしました。
以下、わが家バージョンです。
まず、「虫」の代わりに息子が嫌いな「おばけ」に悪役を担ってもらうことにしました。
「耳なしおばけ」、「忘れん坊おばけ」に、息子の体から出て行ってもらうことにします。息子が好きな仮●ライダーになぞらえて、「切除手術」を行いました。バグスター切除。
最初は記事にある通りにケラッケラ笑って「いないいない!もうおばけいないよ!」とあっけなく陥落…「軽い軽い!2歳も4歳も変わらない!」楽勝でした。
4歳、あなどるなかれ
しかし、そこはやはり4歳児。2歳児よりは遥かに知恵も図太さも身につけてしまったようで、次に「ねむいねむいおばけ」に試みた時には
「おばけいてもいいよ」と布団に潜り込む。
ちょっと放置してみることに。
しばらくして寝室に内線をかけると、息子「ひとりは寂しいから来て」と素直。でも、私が「おばけがいるんでしょ?」と聞くと無言。「おばけ切除手術したら起きられる?」と聞くも「眠いから無理」と。
「じゃあ、きょうはずっと起きないで、ねむいねむいおばけと一緒に寝てようか?」と言ったら、しばらく無言の後に「やっぱりおばけに出て行ってもらったほうがいいんじゃない?」と提案してきました。
切除手術は、背中をツンツンしたり、お腹を切って開ける真似をしたりと、バージョンをいろいろ増やしてみました。そしてケラッケラの手術を経て元気に登園していきました。
実際やってみて、感想。
「緊急イヤイヤ外来のコチョコチョ手術」は4歳男児にも効果があることがわかりました。
さらに、
息子の「やりたくないことは聞こえない(ふりをする)」、「(片付けなど興味の持てない)今やっていることから気が逸れやすい」などの特性だか性格だかを、おばけのせいにすることで、母もちょっと気が楽に。そして、息子自身、「これはおばけのせいだったんだ」と思うことで、自分に自信が持てるようになったみたいに思えます。
ペアレント・トレーニングの「叱らないで、好ましくない行動は無視する子育て」と「息子の周囲を苛立たせやすい特性」との狭間で、いかに本人に自覚させつつ、自尊心や自己肯定感を高めながら子育てできるかに悩んでいた私にとって、とても良い気づきをもたらしてくれました。はてなブログを読んでいて本当に良かった。
「虫」や「おばけ」のせいにすることは、好ましくない行動と息子本人を完全に分離することが出来ます。そして、親子でその敵に向かって、一緒に努力が出来る。息子は1つおばけを退治するごとに、自信を手に入れていくことが出来るでしょう。これは本当に素晴らしいことだと思います。
今朝、いつもに増して人の指示にきちんと耳を傾け、登園準備がスムーズだった息子に「耳なしおばけも、忘れん坊おばけも、ねむいねむいおばけもいなくなったら、本当にお兄さんになったね」と言ったら、「おばけは背中からひっばり出せるんだよ。やっつけちゃった」とご満悦の様子。母は息子に「お母さんにも「怒りん坊おばけ」がいたらはっぱり出してね」と頼んでおきました。
子育て&生きるヒントにあふれたおすすめアニメ「おさるのジョージ」
息子、いくつの時から見ているだろうか?ってぐらいずっと見ている気がするアニメ「おさるのジョージ」。Eテレでやっていますよね。
親もつい、一緒に見ちゃいます。結構おもしろいです。もう、タイトルを見ただけで内容が思い浮かぶぐらい何度も見ました。
好奇心旺盛な「おさる」と、ものすごく寛大で、教育者の鏡か!?ってぐらい褒めて自己肯定感をのばすことが上手な「黄色い帽子のおじさん」がメインキャラ。
ジョージはアイデアと行動力でいろいろなものを作ったり、問題を解決したりします。
それに付随して様々なトラブルが巻き起こります。最後は一件落着、ハッピーエンド。幸せ感満載のストーリーばかりです。
ものを作ることに興味がある息子は、ジョージが作るものを逐一作りたがり、ジョージの冒険に目を輝かせ笑い転げながら見ています。
4歳も残すところ2か月を切りましたが、成長に伴って理解度が上がり、また違った角度からこのアニメを見られるようになってきているようです。
息子といっしょにアニメを見ていて思うのが、黄色い帽子のおじさんの子育てスキルの高さと、周辺キャラのホワイトさ。
まさに現代のファンタジー。
私の理想の子育てはこのアニメの中にある
【黄色い帽子のおじさんは決して怒らない】
黄色い帽子のおじさんはとっても気が長いです。寛大です。
部屋を汚されても、靴に水をかけられても、風邪の時に食事を捨てられても怒りません。そして、丁寧にひとつずつ、何がいけなかったを説明します。
ジョージは一度でわかることもありますが、思い違いをしていしまい、さらなるトラブルを招くこともあります。それでも怒らないのです。
短気な私には見習うポイントが多すぎます。
映画では、仕事に一生懸命になりすぎたり、ジョージのしでかしたことの重大さに(住んでいる家を追い出されたり、指名手配されたり(笑))、ちょっとイライラしてしまうシーンもスパイス的に入りますが、そこからジョージとの楽しい時間を取り戻すくだりも、自分の日頃の子育てを反省するいいエピソードとして見ることが出来ました。
【黄色い帽子のおじさんはジョージの興味に真摯】
黄色い帽子のおじさんは、ジョージのどんな疑問にも丁寧に答えます。
「今から仕事じゃないのかい!?」という突っ込みどころ満載なタイミングでジョージのために時間を割くこともいといません。
わざわざ出掛けていって、やって見せ、させて見せながら説明します。
堆肥を作ろうと部屋中を生ゴミだらけにして、匂いで悪夢を見るほどになってさえ、「まちで堆肥を作ってもいいが、部屋の中ではダメだ」と丁寧に諭します。
そして一緒に堆肥作りを習うのです。ちょっと食べ物をこぼされたぐらいでイライラしている自分との違いに嫌気がさしてきます。
【ジョージの天才っぷりを手放しで褒めちぎる】
ジョージは天才こざるです。
設定に突っ込みどころがあるとすれば、周辺キャラと意思の疎通が出来ることで、もうびっくりですが、さらにはなんと数字も理解します。
人が固定観念にしばられて解決できずにいる問題にも果敢に挑んで解決するのです。そのたびに黄色い帽子のおじさんは「すごいぞ!ジョージ」と褒め、そんなジョージに信頼を寄せていることが伝わってきます。
無限の信頼と無償の愛にあふれています。
おさるの行動を見ていると、ちょうど4〜6歳の男の子のようです。冒険心に富み、いろいろなことに挑戦していきます。
黄色い帽子のおじさんは付かず離れず見守って、その成長への冒険を手助けします。
私は、どんな時も黄色い帽子のおじさんのよう出来るでしょうか?きっと無理でしょう。でも、少しでも理想の子育てに近づけるよう、頑張りたい。
私の理想の社会像もこのアニメに
メインキャラの関係性が理想的なら、周辺キャラのホワイトさ加減もまた理想的。
たまたま店に品物を運んできたトラック運転手が、たまたま居合わせた少年のために、工場や農場まで同行して、欲しい品物を手に入れることを手伝ったりします。
その過程でジョージは、普段自分が食べているものが、どうやって作られているのかを知るのです。地域の人が子育てや子どもの教育に関与する「コミュニティ・スクール」の概念そのもの。日常生活の中に教育がとけ込んでいます。
そして、こんなにも鷹揚な人ばかりの世の中なら、子どもはもっともっとのびのびと育つことが出来るのだろうなぁと思います。
ジョージは人をイライラさせる根源みたいな行動をとる。
でもそれにイライラする登場人物は多くない(ハンドリーというロビー犬のダックスフントが、いつもジョージがロビーを汚すことに目くじらをたてています。でも友だち)。なんて素晴らしい世界でしょうか!なんてことを思いながら、今日も息子の隣でジョージを見ています。
アニメの本数はかなり多そうですね。今わが家が見ているものはほんの一部なのかもしれません。絵本も何冊かは読みました。原作版の絵本のほか、アニメ版の絵本もありました。
- 作者: マーガレットレイ,ハンス・アウグストレイ,アンナ・グロスニクルハインズ,Margret Rey,H.A. Rey,福本友美子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/04/14
- メディア: 大型本
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見えない敵と戦う
仕事の関係で保育園や幼稚園などによく行くのですが、そこで、ちょっと困ったことがありました。
集合写真を撮らなければならないのに、どうしても一人だけ、イヤイヤごねごねで…にっちもさっちもいきません。
後日出直すことにしてその日は帰りました。
聞くと、これまで出来ていた集団行動が急に出来なくなったしまったそうです。年長さんです。
「進学を前にいろいろ思うことが出てきたのかな?」
「発達に滞りのある子なのかも…」
息子の性格だか特性については理解して寄り添っているつもりですが、今、ちゃんと出来ていることが突然できなくなり、困ったことが始まったら私はちゃんとついていけるのだろうか?イライラせずに向き合えるだろうか?と不安になることもあるのです。わが家も他人事ではない。
そんな前置きです。長くて住みません。
先日、お迎えの際に担任の先生から「最近息子君、みんなから行動が遅れることが多くなって…」と相談されたのです。
一瞬不安になる私。大丈夫。心を強く持って!
自分を励ましつつ「どんな時でしょうか?」と訪ねると、
「トイレの時とか」
と言いにくそう。
「今日もなかなか帰ってこないので見に行ったら」
見えない敵と戦っているところでした
爆。
抑えていた不安が自爆装置のように笑いのツボを押しまくる。。
まぁ、これまで出来ていたことが出来なくなるという点では不安的中ですし、これは何かの序章かもしれません。これから息子は見えない敵と戦い続けるのかも…。
でもね、これはもう、笑いで処理するしかないプロブレムでしょうよ。先生。
性格だろうが特性だろうが、私は息子のそんなところまでも超愛しい。
先生には多大なるご迷惑をおかけ致しますが、息子4歳、つつがなく、救いようの無いアホ男子に成長中です。
4歳男児のオススメ絵本
母の望み通り、本当に絵本が大好きになった息子。寝る前の読み聞かせ習慣などで、親子で絵本ライフを満喫しています。絵本て本当に楽しいです。毎日2〜3冊は必ず読みます。図書館なども利用しています。
時間に余裕のある方は過去記事もぜひどうぞ。
この記事から3か月ほどが経過しましたが、まだまだお気に入り絵本は増え続けています。なので、息子が何度も何度もリクエストするものの中から11月以降に増えた「4歳児オススメ本」をピックアップしてみました。大人も楽しめるものが多いので、ぜひ親子で楽しんでみてください。
「おばけやしきにおひっこし」
魔女の女の子がおばけやしきにお引っ越しします。なんてことのないストーリーですが、リズム感の良い文章が素敵です。女の子っぽいこの絵本に息子はなぜハマっているのか?不思議ですが本当に大好きです。
「おたすけこびとのまいごさがし」
こちらも可愛らしい絵本。母的にも好き。公園の隣に住むおばあちゃんの仔猫を「おたすけこびと」が救出します。「小人さんたちのサイズはアリさんぐらいなのかな?」なんて親子で想像膨らませながら読んじゃいます。
「へりこぷたーのぷるたくん」
新型ヘリコプターのぷるたくんが、おっかなびっくりながらも初めての大活躍をするお話しです。思わず応援しちゃいたくなるぷるたくん。
「ちか100かいだてのいえ」
3冊とも持っている100階建てシリーズの中でも一番好きなのがこの「ちか」。なぜか息子は「つちの100階建て」と覚えている。 細かい部分を一緒に見だすと、なかなか寝られなくなります。自分の中の子ども心がくすぐられる。
「おばけとかくれんぼ」
簡単な絵本ですが、一緒に本を触ったり、くるっとまわしたりしながら楽しんで読める絵本です。たくさんのおばけの名前をちゃんと覚えている息子の記憶力に驚く母。
「おとうさんはウルトラマン」
大人向けの絵本だよねぇと思いつつ、なぜか息子は大好き。お父さんの哀愁が漂います。長いし、台詞など、どこまで読んでいいのか分からず、リクエストされると「ちょっと疲れる…」と思いつつ読む絵本。内容的には楽しいんですけどね。
「すすめ!ゆきのきゅうじょたい」
山で降った大雪に救助隊が緊急出動。いろいろな人や動物たちを助け出し…。あんまり頻繁にはリクエストしませんが、定期的に読みたくなるようです。
「ゆきだるまのくに」
息子の通う保育園の園庭に作られた2つの雪だるま。ある朝ひとつ消えていたのですが、それを見て急に黙り込む息子。いろいろな先生に「どうしていなくなったの?」と聞いて回っていました。絵本の影響ってすごいですね!4歳ってまだまだファンタジーの世界に住んでいますよね。 この可愛らし部分を大切にしてあげたいです。
ペアレントトレーニング
ペアレントトレーニングという言葉を知っているでしょうか?
発達障害の子の育て方がわかる! ペアレント・トレーニング (健康ライブラリー)
- 作者: 上林靖子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 11回
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主に、発達障害のある子どもの育児の手助けとなりうる手法を学ぶ、保護者のためのトレーニングです。簡単に言ってしまえば、子どものする「やってほしくない行動」を叱らずに減らし、良い部分をのばすアプローチ方法というのか…。まぁ、一般的な子育てにも本当に役に立つスキルだったりします。
私は仕事柄、こういったたぐいの講座や講習などを見聞きすることがあり、若干内用を聞きかじっています。
このペアレントトレーニングを、半年前の発達外来の診察で勧められました。私が、「子どもの治さなければならないような行動に対してどう対応したら良いのか?」というような質問をしたからなんですが…。
そして先日あった診察の際にペアレントトレーニングを受けたのか聞かれたのです。私は受けていませんでした。
そしてなんだかモヤモヤした気持ちのまま、このブログを書いています。
私は、子どもの将来を案じて本気で聞いているのです。「この子はこの子のままでいい」というのが主治医のスタンスです。「周囲がちゃんと支援の体制を」と。だからペアレントトレーニングも勧める。そのことは重々承知の上です。
ですが、
息子はこれから息子の人生を生きていかなくてはなりません。
その時私は、いないかも知れません。
息子はこれから学校へ通わなければなりません。
その時、良い先生や環境に恵まれるとは限りません。
私も出来る限り知ろうと努力はしますし、知った結果が悪ければ、改善しようと努力するでしょう。が、その現実を実際に生きるのは息子なのです。ずっと親が選んだ環境の中でだけ生きていくわけにはいかないのです。
だから、周囲の接し方や支援体制だけに頼りきってしまっていいのか?不安なのです。質の良い教育者や人間関係に恵まれるか否かの「運」まかせで、息子の人生が決まってしまいそうで…。
これから出会うであろう人の中には息子の特性を非難する人もあるでしょう。そんな時でも、非難に負けないメンタリティを育てた方が息子のためになるのではないか?そんな相談がしたかったのに、医者と私の立っている場所があまりにも違う気がして、なんだかちゃんと主張できずに帰ってきてしまいました。そこにモヤモヤしているのだと思います。
私は息子が1歳半ごろから猛烈な育児困難状態に陥り、試行錯誤しました。その過程ではイライラを息子にぶつけ、自己嫌悪でぐちゃぐちゃになったこともありました。今は、かなり落ち着いて息子と向き合えるようになったと思っています。ペアトレ式は取り入れず(全部ではありませんが)、自己主張や困った態度は全部、肯定して受け止めるようにしています。(ペアトレ式は外出時などを主に私のストレス値が高くなるので)私は仕事をしているので、どうしても時間が無い!とか、心に余裕が無い!体力的に限界!というような大人げない対応になってしまう時もあります。そんな時には、その日のうちに(直後、または寝る前が多い)心から謝るようにしています。「お母さん言い過ぎた。ごめんね。でも〜〜して欲しかったんだ。時間が無くなってとっても困ったから」というように。
これが正しい方法かどうかは分かりませんが、自分なりの最大の対応です。そして、息子には自分に対して苛立った対応をする人がいるかもしれないという学びになって欲しい、という願いもあります。息子に対してではなく、行動に苛立ったんだということも伝えたいなぁと思ってやっています。正直、かなり意識して苛立ちを見せている感さえあります。
私がなんにも苛立ちを見せずに育て、周囲の先生にもそう育てられ、社会に出て初めて自分の特性で苦労するなんて可哀想だと思うから。でも、私のそうした対応が二次障害を生んでしまうかもしれません。そういうもっと現実的なことも相談したかった。ダメですね。ちゃんと先生に伝えられなくて…。
息子はまだ診断がついていません。自閉タイプなのか?ADHDタイプなのかもはっきりしません。でも、診断されようがされまいが、息子の特性だか性格だかは変わりません。診断がついてから支援の方法を決めるのじゃなく、息子自身をちゃんと毎日近くで見られる自分が一番の理解者でありたい。特性とか発達障害とかの言葉に惑わされずに、ちゃんと息子の本質を見極めながら子育てしたいと思います。
調節性内斜視と子どもの遠視
昨日は息子、眼科でした。家から車で1時間弱のところにある、小児科・産婦人科の総合病院的な?ところです。息子は、この病院に発達外来でもお世話になっています。
2歳で判明した「調節性内斜視」
1歳半ごろ、左の黒目が寄ることがあると気にし始めたのが最初です。
近くの眼科に受診したのですが、息子のあまりの暴れん坊ぶりに「もうちょっと落ち着かないと診察できない」と言われて撃沈して帰ってきました。うちの息子ほどではなくても、小さな子どもの眼科って受診困難な場合が多いかもしれません。
その後2歳半に発達外来で、診察の際に先生から「他には何か気になることはありますか?」と言われ、「片目が寄ることがある」と相談しました。3歳検診で初めての視力検査的なものがある直前だったことを記憶しています。
集中して見ようとしたり、近くのものを見る時などだけ、一瞬片目が寄ります。そのまましばらく寄ったままのときもありました。
普段は普通だったのであまり気にしていませんでしたが、眼科医の診察を受けた結果、やはり「調節性内斜視」。遠視があって、近くのものが見えにくい状況のようでした。
その時から息子は眼鏡っ子です。眼科医が推奨するという柔らかくてかけやすい眼鏡を使っています。
フレーム、柄の部分などすべてのパーツが交換できます。経済的。うちは途中1度柄の部分を折りましたが、最低限の出費で済みました。柄は若干のサイズ調整にも対応します。
(2017.5追記します)
その後、またまた柄とフレームのつなぎ部分を折ってしまったため、フレームを買い直しました。保険での控除の上限に満たないのであれば、作り直しの時に全部作っておくと、スペアパーツとして使えたのになぁと後悔。これから作り直しの方はご参考に。
調節性内斜視ってなんだ?
遊びに集中していたり、食べてい最中に息子の目が一瞬寄ることに気づいた時は、あまり気にも留めていませんでした。周囲に相談してみても「赤ちゃんって結構そういうことあるよ。大きくなったら自然に治る」と言われ…でもやっぱり気になる!ということでインターネットで調べてみたのです。
な〜んにも知らない私は調節性内斜視という言葉に始め「何じゃコレ?」状態で、ポカーンとしてしまいました。でも“斜視”という言葉に「ずっと治らないのかな〜?」とちょっと心配しました。
赤ちゃんはの視力は最初、ほとんど見えていない状態だそうです。成長に伴って少しずつ視力を獲得しますが、その過程で、2〜3歳で物をよく見ようとするようになって初めて判明することが多い病気です(後天性の場合。先天性調節性内斜視という症状もあるようです)。近くのものを見ようとすると、ピント合わせがうまく行かずに寄ってしまいます。
子どもの調節性内斜視は、遠視を持っている場合が多く、遠視を矯正する治療用の眼鏡をかけて視力を出し、脳への視覚からの刺激を増やして脳の見る力を育てるそうです。
子どもの遠視
子どもは背格好もまだ小さいですが、目玉もまた小さい。だから、焦点を結ぶのにちょっと大変。というのが子どもの遠視の本質。ある種しょうがない部分も。
3.遠視の症状 | 子どもの遠視 | 目についての健康情報 | 公益社団法人日本眼科医会
成長に伴って、眼球が大きくなると自然に治ることもあるようです。
ただ、産まれたときからぼんやり画像を見続けていると「世の中はぼんやり」と脳が覚えてしまうそう。そうなると、たとえ目の見る能力が育ったとしても、視力が上がらずに「弱視」が残ってしまうこともあるようです。
早めの治療が大切
子どもは視力が弱くても他と比べることが出来ませんから、「ぼんやり」当たり前と思い育ちます。そうすると、脳の方も“それが当たり前”となってしまいます。また、両眼で見る機能が育つ時期にちゃんと両目で見た経験を脳にもさせないと両眼視が出来なくなる可能性もあるそうです(具体的に言うと3D画像が見られません)。
息子は眼鏡をかけ始めて1年半。診断された時に「ずっと眼鏡ですか?」と先生に聞いたら、先生はそれには返答せずに「子どもの視力は8〜9歳まで成長します。3歳からの治療でも遅くはありませんよ」と言われました。
最初の眼科で諦めてしまい、眼鏡着用までに結局1年以上が経過してしまったことをずっと後悔していたので、ちゃんと見えるようになってほしいと祈るような気持ちでいた私は、この先生の言葉に救われました。幸い息子は嫌がることもなく眼鏡を気に入ってかけてくれました。
昨日は3D画像のチェックもあり、ちゃんと見えるようになっていて、矯正視力で左右ともに1.0見えるようになっていました。斜視もほとんど残っていないようでした。(検査の際、瞳孔を広げる目薬をするのですが、その薬のせいで少し目が寄ってしまいましたが)今後も遠視の矯正は必要と言われ、成長にあわせた新しいレンズの処方が出ました。また新しい眼鏡を作りにいかなければ!(ちなみに子どもの治療用眼鏡の購入は保険が適応され、控除申請が出来ます)
※2017.10.4後日談を書きました。よろしければお読みください。
5度目のSST
このところ、子育て&仕事の双方ともが多忙を極めております。
そんな中、昨日、5回目のSSTがありました。
感染症シーズンだからなのか4人中2人しか参加者がおらず、集中力のない輩にはちょうど良い人数だったようで、息子…とっても素敵に出来ました!
OTの先生も「いまのこの子たちには、この人数が集中力が保てるギリギリの人数ということでしょう」と言っていました。2人って…まだまだ先は遠いです。
息子たちのOT(作業療法)なり、SST(小集団)なり、ST(言語療法)では、「絵カード」というものが多用されます。いろんな単語や言葉を、どこまで理解しているのか客観的に見ることが出来てとっても便利です。私もリハで使っているのを見て「なるほど。こんなところが苦手なのか」と何度も気づかされました。
昨日のリハでは、任意で選んだ3枚ほどをフラッシュのように見せたり、単語を耳で聞かせました。後で指名されて答えるのですが、記憶力、集中力が残念だと、散々な結果となります。息子はこれがとても苦手です。
ユラユラしたり、机に突っ伏したりしてぜんぜん見てません。でも、隣の子がぽろっとしゃべった言葉で覚えていたりします。かなり先生の意図に反しています。
動詞の理解度を確認するために、先生が「乗る」とか「こぼす」とかの動詞だけを言い、広げたカードの中からふさわしいカードを選ぶプログラムでは、「(野菜を)切る」の時に「(服を)着る」を喜び勇んで選び、先生の困惑をかっていました。
とまぁ、アホなことを炸裂しつつも、全体的にこれまでで一番出来ていて、普段の病院帰りはどん底モードの私ですが、昨日はスキップしたいほどに幸せでした。些細な成功でこんなにもハッピーになれるなんて!息子はこれまで見たこともないような上機嫌な母に困惑していましたが…君のおかげなんだよ〜とハグしておきました。