大人になって見る「ドラえもん」と、のび太・ジャイアン症候群
アニメの登場人物って、ドラえもんに限らずいろいろな特性を持っているキャラ、多い気がします。kazenoyaです。
ADD、ADHDのことをある程度知っている大人なら、きっとこの言葉も聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
有名すぎるテレビアニメ「ドラえもん」に出てくる登場人物のキャラクターを、発達障害のADD、ADHDの特性に当てはめた言葉です。
確か、のび太がADDタイプでジャイアンがADHDタイプだったと記憶しています。
親子2代で見ている「ドラえもん」
リアルタイムでテレビ番組を見ることがほぼないわが家。
息子はアニメは見ませんが(時々見るけど、なぜか見たがらない)、映画のドラえもんを4歳ごろから見るようになりました。
親子で見入っちゃいます。
大人になったいま見てもやっぱり面白い「ドラえもん」。
で、気がつきました。
大人になって、特性のある息子を育てているいまだからこその視点もあるのだと、ビックリしています。
主要登場人物のクラスの中での立ち位置的な?
のび太・ジャイアン症候群の書籍はあまり読んだことはないのですが、特性を行動に当てはめていたり、「いじめっ子、いじめられっ子」的な焦点の当て方がほとんどかと思います。
ですがkazenoyaはいつも、違った観点でアニメを見てしまいます。
そして、その他のクラスメイト。
この、ドラえもんに出てくる他のクラスメイトって多分、いわゆる定型発達の普通の子どもたちなんだと思うのですが、そこに注目すると、まったく別の物語が出来そう…と思ってしまうのです。
だってあまりにも「普通の子たち」との接点がなさ過ぎる。
(物語に必要ないからでしょ、という視点は置いておいて)
宿題をいつも忘れ、テストはゼロ点ののび太くん。
暴れん坊で歌のボリュームのコントロールが出来ず、衝動性が抑えられないジャイアン。
なぜか出来杉君だけ、ちょこちょこと関わってくる(笑)。案外似たものなのかも…とか。
しずかちゃんは…こういうやさしい女の子って、いるよねって感じです。
他の子は下校中に「バイバーイ」ってする場面ぐらいしか、とっさに思いつきません。
キャラ際立ってる子の方が断然面白い
クラスの大半を占める普通の子が大冒険をしたって、普通の冒険になってしまうけど、キャラ際立つのび太くんが冒険に立ち向かうからこそ、断然面白いのかもしれません。
アニメにするならやっぱりのび太君、といった所でしょうか。
ドラえもんだって、未来のロボットの中では「出来損ない」的なキャラ設定だったように記憶しています。
特性満載の子どもたちが作る社会を、藤子不二雄が見るとこんなに豊かな世界なのか。特性ある子の成長にはたくさんの楽しい(&危険な?)体験が必要なんだろうな、と。
見習うべき「のび太ママ」
いつもガミガミ言っている設定の、のび太ママ。
時々とても深い愛情を見せますよね。
そして結構なにがあっても動じない(笑)。怒るけど(笑)。
kazenoyaは、もしのび太がわが子なら、のび太ママのようにあふれる愛情を持ちながら、一方で鷹揚に野放しに出来る自信がないです。
見てるだけで危なっかしい息子に、先回りしていろいろ手を出してしまう。現にそうですから。
でもそれじゃぁ、いろいろな体験が出来ないんだろうな。
家が壊れたり変形したり、突然家の中で不審人物と遭遇しても、首をひねっているだけの母親なんて、そうそういませんよね。ゼロ点で怒って、なんでそこで怒らない?と不思議すぎる。
見習うべき母親像はのび太ママか?はたまたジャイアンのママか?
どっちも怒りっぽいけど。
そこだけは真似できそうだけど。
アニメは特性の短所、映画は長所
アニメののび太君は情けないことが多いです。
ですが映画ののび太君はなぜか案外かっこ良かったりします。ジャイアンもしかり。
息子は、のび太でもジャイアンでもなく、どちらかというと「クレヨンしんちゃん」タイプですけど(笑)。どちらにせよ、映画タイプを目指したい。
そういえば「みさえ」もすごい母ですよね。特に映画で。
余談・空き地でホームラン!ガシャーンがなくなった?
アニメをあまり見ていないので断言出来ませんが、のび太たちが空き地で野球をしているシーンで、ジャイアンがホームランを打ち、隣りの家のガラスを割るシーン。最近見ていない気がします。
ご時世的なものでしょうか?kazenoyaが見てないだけでしょうか?どなたか断言出来る方いらっしゃいますか〜?