6歳・年長さん★教育相談・就学相談⑤投薬を考えるのは何歳から?

正直、抗ADHD薬など発達障害での投薬は10歳以降だと思っていました。kazenoyaです。

 

本来は教育相談には直接絡まない問題なのですが、息子が、学校教育をなんとか乗り越えるために必要不可欠事項だと思うので、このシリーズに入れました。

 

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もう5回目。

重ねるごとに、園児生活が終わっていき、入学が近づいて来るのだと思うと、感慨深いです。

 

発達の主治医から、投薬について聞かれました。

 

投薬は思春期以降、と漠然と考えていました。まぁ、早くても10歳以降かな?と。

 

自分自身でいろいろ出来ないことに気がつき「なんとかしたい!」と思ったときに頼るのが筋道のような気がしています。

 

それに、小さな子どもに薬を使う事にも、抵抗があります。

 

体が十分に大きくなってから。という気持ちがどうしても拭えません。

 

ですが、先日の定期受診で、主治医から投薬の可能性について打診がありました。

 

「まだ早いですが、入学後、薬の使用についても早めに検討して行きましょう」ということでした。

 

私は少し驚き、今の自分の気持ちをそのまま伝えました。

「薬は高学年になってからと思っていたのですが、それより早くに検討を始めた方が、息子のために良いということですか?」と。

 

6歳、親が思うより考えてます。

 

息子は、困った感は大きいですが、実は診断がついていません。

 

主治医からは、自閉傾向ADHDの両方の性質を持っていると言われています。

 

幼い頃に作業療法を受け持ってもらった作業療法士に聞いてみたところ(家が近所の知り合いなので)、自閉症スペクトラムと診断されるのに必要な3つの要素が息子には揃っていない。じゃ、ADHDは?というと「ADHDの子の動きはこんなモンじゃない」ということでした。

 

親の目から見て、息子の動きはかなり激しいのですが…。私は、ADHDと診断された子どもの幼い頃の動きの激しさを目の当たりにしたことがないので、なんとも言えないのです。(もしかしたらADDなのかもしれません)

 

ですが、息子自身も最近は「どうしてみんなと同じにできないんだろう」と言うことが出てきました。

 

この発言にはびっくり。

 

6歳でも、周囲の雰囲気を読んで、いろいろ気がつき、いろいろ考えています。

 

主治医は「投薬は、子どもの困難感が発生する前に、親や先生が判断して早めに」というようなことを言っていました。息子の発言を聞いて、主治医のいうことをしっかり考えてみなければ、と考え始めました。

 

〝出来ない〟経験を積ませない 

 

最近、ちょうど「発達障害の豊かな世界」という本を読みました。

2000年初版の書籍なので、医学的には古い情報もあるかとは思いますが、長年小児医療に携わり、発達障害の子どもと数多く、長年にわたって関わってきた医師が書く、発達障害児の成長、特性が、興味深く読み進められました。

発達障害の豊かな世界

発達障害の豊かな世界

 

 

中でもADHDの子の小学生〜15歳ごろまでの経過を書いた部分は特に気づきが多かったです。

 

ADHDの70%は薬物療法が有効で、一般に小学校3〜4年生で多動はがくんと軽減され、15歳ごろになると、薬を飲まなくても良くなる子もいるのだそうです。

 

これじゃ、高学年でようやく薬ってのは、かなりナンセンスな選択です。

 

さらに、落ち着きのない年頃に、自信をなくして情緒的なこじれを生じやすいとも書かれていました。

 

これを読みながら、これまでの主治医の言葉を思い出すと、いろいろ腑に落ちます。

 

「就学後早めに投薬」

→できない経験は小学校低学年に積む。これを最小限に押さえる。

 

「失敗体験に弱い子」

ADHD気質があって、落ち着かず、そのことでへこみやすい。自己肯定感を下げないよう注意して育てる。じゃないと、高学年以降が心配。

 

ということです。深い。深すぎる。

 

診断は降りてなくとも、これまで関わったどの医師もADHDだとある程度断定して息子と関わってくれていたことがうかがえるのです。

 

きちんと調べ、向き合って、息子にあった治療をしかるべきタイミングで始められるよう、知識を蓄積しておきたいです。