「ディスレクシアなんか怖くない!」自主勉強中の読書感想文
ディスレクシアについて自主猛勉強中です、kazenoyaです。
息子の特性について、ディスレクシアなんじゃないか?と思うのですが、診断には至りませんでした。なので、ネットや書籍で、診断未満の今、出来ることを模索しています。
思ってたんと違うけど…良い本でした。
図書館で見つけて読みました。
ディスレクシアなんか怖くない!家庭で出来る読み書きLD解決法
- 作者: ロナルド・D.デイビス,エルドン・M.ブラウン,竹田契一,Ronald D. Davis,Eldon M. Braun,品川裕香
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2004/03/05
- メディア: 単行本
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「家庭で出来る」ということで、手軽に生活の中で子どもの学びのヒントとなる声かけなんかが知れるかしら?と手にとったのですが、当事者研究者による、めっちゃ本格的で高度なメソッドの紹介本でした。
それも、英語圏がベースになっていて、メソッドを取り入れるのは難易度高めでしょう。
ですが、この著者の「ロナルド・D・デイビス」という方自身がディスレクシアで、ディスレクシア自体を、障がいという概念からではなく、脳の使い方の特徴であって、才能とも言える部分もあるとしている点。
自分の脳の使い方との、上手な付き合い方や取り扱い方を身につけることを最終目標として、メソッドを作り上げたという点で、かなり勉強になる本でした。
本によると、ディスレクシアの子は生後3ヶ月ごろからすでに、独特の外界の判断方法を身につけるということです。
これにより、多動で好奇心旺盛だが、注意力散漫な子どもに成長する。
就学後、文字の理解をする際に、これまでの治自分の判断方法が通用せず、混乱してしまう。
「自分のやり方は間違っているんだ」と自信喪失してしまう。
おおむね、こんな感じだったと記憶しています。
思考する時に言語を使わない
ディスレクシアの人は、脳内で思考する時に言語を使わず、想像したことを、あたかも体験したかのように記憶するそうです。
私自身13歳の時に、ものを考える時、脳内で言葉にして考える時とそうじゃない時があることに気がついた瞬間がありました。
きっとそんな感じでいつも考えているのがディスレクシアの子なんじゃないかな?と思います。
※息子とよく似た特性を持つうちの母は、テレビで見たことを、本当に自分が経験したと、真面目に思い込む人です。例えば、登山をしたことがないのに「私は雷鳥を見た!」と言い切ったり。指摘すると「テレビだったかも」と言いますが。
ディスレクシア的傾向のある脳を持つ赤ちゃん
第2章の「ディスレクシア的傾向のある脳を持つ2歳児の場合」という文に、かなり衝撃を受けました。まさに息子の事が書いてあったのです。
流し台の下からたんすの中、洗濯物を入れる籠まで、とにかく自分の周囲にあって入り込めそうな場所には、ところかまわず突進していきます。手の届く範囲に置いてある箱やビンは、中身を取り出してしまいます。
息子は、自分の衣類を引っ張り出すことを日課としていて、わが家ではわざとやりやすいように、カラーボックスにふたを着けて自由に出来る位置に設置していました。
片付けるたびに、全部をひっくり返す。仕事のように繰り返していました。
さらに段ボールや洗濯かごに入った写真も数多く残っています。
(めちゃ可愛いのです。当時は「猫?」と思っていました)
家具の隙間にもよく入り込んでいました。
また、ボール状にまるめたぬいぐるみを見て、(脳内で)各パーツごとに認識して、予測を立て、即座にぬいぐるみと把握したりするそうです。
(これに関しては息子の行動で記憶に残っているものはありません)
息子の場合は、言葉を話すより先に道をよく覚えていて、これから自分がどこに向かうのかを、車の後部座席から予測し、予測が外れると、怒っていました。
すごくいろいろな事をよく分かっているような行動をするので、本気で「赤ちゃんに見えるけど、本当は中に小さな大人が入っているんじゃ?」と、思っていました。
(行動自体がおっさんくさかったのも大いにあります↓)
粘土で文字を作るメソッド
というのが最後の方に紹介されていました。
「シンボル・マスター法」と記載されていました。
粘土で細長い紐状のものを作って、印刷に沿って文字を作り、声かけなどのアプローチを通して、一緒に文字の特徴などを覚えていく方法です。
これなら出来そうかな?とも思いましたが、正しい方法は、これまた手順や声かけが微細で、難しそうです。
でも、粘土細工はあそびでやってみても楽しいかもしれませんね。
毒にはならなそうなので、暇な時にでもチャレンジしてみても良いかな?と感じました。